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2007年10月12日 (金)

福井県・井向銅鐸出土地

Photo_610/7、福井県坂井市春江町を訪れ、有名な井向銅鐸の出土地を歩いてきた。現地にはNECの工場の脇に「大石銅鐸出土之地」と書かれた大きな石碑が立っている(写真1)。大牧集落から西に500m程歩いたところ。井向集落との間に水田をはさんだ微高地の先端辺り。現在の住所は、福井県坂井市春江町大牧

この辺りは、福井平野のど真ん中-九頭竜川に支流がいくつも流れ込むところで、井向、大牧、大石などの集落が川沿いの自然堤防上に点在している。現在は一面に水田が拡がっているが(写真2)かつては何本もの河川が蛇行して流れる中小島のような微高地や湖沼が拡がっていたと想像される。

Photo_7「新版・福井県の歴史散歩」(山川出版社)によると、この石碑のある場所は大字田島。梅原末治の「銅鐸の研究」などには字名は島田となっており、どちらが正しいのかよくわからない。田中巽氏の「銅鐸関係資料集成」にある異説も含め、古い地形図や字図を当たってみないとなんとも言えない。また付近に弥生遺跡があるかというと旧春江町内の埋蔵文化財は調査不十分でよくわからないらしい(坂井市教委)

いずれにしても銅鐸は山の斜面や谷奥に埋められたというイメージからすると、井向銅鐸の出土地はずいぶんと違っている。「銅鐸祭祀は水に関係する」という説を想起させるものがあるが、銅鐸埋納の多様性を示していることは事実。また逆に銅鐸はかつて平野部にもたくさん埋められており、その多くが後世の開墾によって、既に掘り出されてしまった可能性も大きいのではないだろうか?

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