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2007年11月16日 (金)

銅鐸の金属成分-形式と成分構成の関係

Kamoiwakura加茂岩倉銅鐸(n=39)とこれまで調査された銅鐸成分表(n=30)それから、荒 神谷(n=3)のデータを加えて銅、錫、鉛の三角グラフ(三元分布図)を作成してみた。ご覧になっていただくとわかるのだが、かなり興味深い結果となった。※その他成分量は銅に加えてグラフ化している。

外縁付鈕式のII-1式とII-2式で成分構成比がガラッと異なる点だが、前に扁平鈕式の細分基準で取り上げた鉛同位体比でもII-1式とII-2式間では各々II-1=ラインD、II-2=領域Aと大きく差異があると指摘されており、やはり材料供給の面で大きな画期があることは間違いなさそうだ。

Doutakuまた成分一覧表の中の不明鐸について梅原末治「銅鐸の研究」など参照して下記のように判明した(一部推定/県名と数字は島根県埋文センター作成の「銅鐸出土地名表」2002年の番号)
伝鳥取:鳥取5 辰馬  福田型
滋賀県鏡山1,2号:滋賀5 蒲生郡竜王町山面高塚 東博 III-2,1
徳島麻植牛島:徳島8 麻植郡鴨島町上浦牛島 東博 III
伝羽曳山出土銅鐸:末永雅雄氏所蔵 IV-4
徳島津峰南方:徳島14 徳島県阿南市椿町曲り III
香川石田原:香川6 三豊郡一ノ谷村 II-2
徳島坂野大山:徳島12 板野郡上坂町神宅 III
砂山鐸:和歌山21 紀ノ川(砂山)IV-4
速玉神社鐸:和歌山19 和歌山県新宮市神倉山ことびき岩下  熊野速玉神社 IV-4

三角グラフ及び参考文献
『荒神谷遺跡と青銅器-科学が解き明かす荒神谷の謎』島根県古代文化センター編 1995 同朋舎出版
※上記文献中の平尾良光他「荒神谷から出土した青銅製品の科学組成」に荒神谷銅剣の三角グラフやこれまで調査された銅鐸の成分一覧表が載っている。

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