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2008年6月26日 (木)

海外美術館の銅鐸(米国編)

インターネットで検索してみると、海外の美術館で展示されている銅鐸を見ることができる。米国編、欧州編にわけて検索された20例程を紹介したい。

Photo_4まずは米国から。なんと10箇所もの美術館に日本の銅鐸が所蔵されている。

メトロポリタン美術館 (The Metropolitan Museum of Art)
高さ1mを越える近畿式の巨大な銅鐸(写真1)、双頭の飾耳をつなぐ連結部が付くタイプ。この形の飾耳を持つ銅鐸は珍しく天理大所蔵銅鐸など5点程しかない。最近天理大の置田雅昭さんの研究によって兵庫県佐用郡三日月町出土の銅鐸と判明した。
銅鐸のページ


Photo_3ボストン美術館
(Museum of Fine Arts, Boston)
仁徳天皇陵出土品も所蔵するボストン美術館だが銅鐸もしかっり持っている。大阪市大淀区長柄出土の銅鐸と伝えられるもの(写真2)。扁平鈕式~突線鈕式への過渡期の銅鐸で、近畿式の祖型。
銅鐸のページ





Photo_5クリーブランド美術館 (The Cleaveland Museum of Art)
高さ97.8cmで三遠式銅鐸の中では最大級の銅鐸(写真3)。島根県埋文センターの銅鐸地名表には載っていないが、『考古資料大観』第6巻(2003年/小学館)には写真あり。
銅鐸のページ
展示室写真出典



S_2サンフランシスコ・アジア美術館 Asian Art Museum of San Francisco)
こちらは近畿式銅鐸で、滋賀県野洲市の大岩山明治14年出土銅鐸の一つと推定されている(写真4)。この銅鐸は野洲市の銅鐸博物館にレプリカがある。
展示室写真出典



Photo_6ロサンゼルス・カウンティ美術館 (Los Angeles County Museum of Art)
伊藤若冲など江戸絵画のコレクションで有名なブライスコレクションの一つ。メトロポリタンの近畿式銅鐸に似ている(写真5)。破損しているが、海外流失銅鐸の中では大英博物館所蔵銅鐸と並んで最大級(109.2cm)。展示室の様子(写真7下↓)だとガラス越しではなく、かなり近づいて観察できるようだ。大阪府高槻市の天神山出土銅鐸と伝えられている。
銅鐸のページ
展示室写真出典



S_3ピーボディ・エセックス美術館
(Peabody Essex Museum)
扁平鈕式の六区袈裟襷文銅鐸。堺市博の浜寺銅鐸などに似ている。美術館HPの写真(写真6)は何故か上半分だけ。




島根県埋文センターの「銅鐸出土地名表」や『考古資料大観』第6巻によると、ミネアポリス美術研究所ウースター美術館シアトル美術館にも銅鐸があるとされるが、美術館HPの日本コレクションの紹介ページには掲載されていなかった。またワシントン・スミソニアン, フリーア美術館&アーサー・M・サックラー美術館にも所蔵されているようだが、こちらもHPの蔵品検索では詳細はわからなかった。

Photo_7米国に流失した銅鐸は巨大な突線鈕式の銅鐸が多い。幸いこれらの銅鐸は日本コレクションの目玉として常設展示されているものも多く、見学することができるが、おそらく古美術商などを介して売却され、海外コレクターに秘蔵されている銅鐸はもっとあるのではないだろうか?米国の主要な大都市の美術館には銅鐸があるようで、アメリカ人にも銅鐸は人気があるらしい?。英語では銅鐸は「dotaku」もしくは単に「bell」、「ritual bell」「ceremonial bell」(=儀式用のベル)などと表記している。

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コメント

アメリカの博物館に、こんなに銅鐸があるとは初耳で驚きました。見た目も目立つし、結構人気があるかもしれませんね。

ところで、ブログ村ランキング1位、おめでとうごさいます!

投稿: しげ@SEOUL | 2008年6月27日 (金) 15時32分

しげさん、コメントありがとうございます。今日まで気づかなくてスミマセン。

そうなんです。西海岸〜東海岸まで、アメリカ横断銅鐸旅行ができそうです。

投稿: オモイカネ | 2008年7月 6日 (日) 17時15分

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