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2010年4月

2010年4月 9日 (金)

テーマ展「地中からの遺産-大阪城天守閣収蔵考古資料展-」

Photo_2 約3.ヶ月ぶりの更新…結構忙しかったのでとても余裕がなかった。先日大阪の友人から大阪城で銅鐸が展示されていると知らせてもらい、3/20~開催中の大阪城天守閣収蔵考古資料展で、あの満願寺銅鐸が公開されていることを知った。この銅鐸もこれまで展示されたことはほとんどないので、今回を逃すと観察のチャンスはめぐってこないだろう。

満願寺銅鐸は、江戸時代後期の文政年間(1818~1831)、現在の兵庫県川西市満願寺の山中から出土した。高さは63.5cmで、「突線鈕2式」に分類され近畿式銅鐸が定型化始めた頃のもの。小振りな飾耳が9個破損しないで付いており、文様の鋳上がりは良く端正な優品。川西市の銅鐸というと加茂遺跡の栄根銅鐸が有名だが、この銅鐸は山中の盆地にあり、弥生後期~の遺跡の展開と一致するとの見方もある(岡野慶隆『加茂遺跡(日本の遺跡シリーズ)』(同成社)2006年)-満願寺周辺は川西市の飛地(周囲は宝塚市)。

この銅鐸出土に関する古文書は『銅鐸獲例考』がある(辰馬悦蔵「「銅鐸獲例考」とその所掲の満願寺出土の銅鐸」『西宮』(西宮史談会)1946年)。


N_2地中からの遺産-大阪城天守閣収蔵考古資料展-

大阪城天守閣は、豊臣秀吉を中心とした武家の時代の歴史や文化に関する資料や大阪城の歴史に関する資料を多数収蔵し公開する博物館施設として知られています。それだけでなく、大阪城天守閣は昭和6年の開館以来、大阪の郷土史も展示する郷土歴史館として位置づけられたため、考古資料もたくさん収蔵しています。特にそうした役割が強く求められていた昭和30年代ごろまで、積極的に考古資料の充実をはかっていました。

展示品の中には、戦前から知られている高安千塚古墳群出土人馬小坩装飾付器台といった有名なものや、難波宮跡発見のきっかけになった難波宮跡出土重圏文軒丸瓦・複弁蓮華文軒丸瓦も含まれています。

今回展示するのは、弥生時代から古墳時代にかけての土器や埴輪、石器、古代の瓦、銅鐸や甲冑といった金属器、安土桃山時代の瓦など173点で、これらを時代ごと、遺跡ごとに紹介します。このように、天守閣が収蔵する考古資料を一堂に集めた展覧会は今回が初めてとなります。

近年、これらは武器武具類や安土桃山時代の瓦をのぞいて活用の機会があまりありませんでしたが、今回のテーマ展を機に、改めてそうした考古資料に光をあて、隠れた名品の魅力を紹介してまいります。

主な展示品
・満願寺出土袈裟襷文銅鐸<個人蔵>
・七観古墳出土冑<大阪城天守閣蔵>
・金箔押菊文大飾瓦<大阪城天守閣蔵>
・重要美術品 高安千塚古墳群出土装飾付器台<大阪城天守閣蔵>
・難波宮跡出土重圏文軒丸瓦・蓮華文軒丸瓦<大阪城天守閣蔵>
・生野山古墳群出土短甲<大阪城天守閣蔵>
・船橋遺跡出土弥生土器<個人蔵・大阪城天守閣蔵>

開催期間:平成22年3月20日(土)~平成22年5月5日(水・祝)
開館時間:午前9時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
場所:大阪城天守閣 4階展示室
※桜シーズンの3月20日(土)~4月7日(水)は午後7時まで開館。
ゴールデンウイークの4月24日(土)~5月5日(水・祝)は午後6時まで開館。
大阪城天守閣 TEL: 06-6941-3044

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