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2010年9月

2010年9月30日 (木)

辰馬考古資料館「平成22年度秋季展 銅鐸 前・後・左・右」

_22_0001s 辰馬考古資料館の秋季展の案内が届いた~なんと今回は二週間毎に銅鐸の位置を変えて展示するという!! 銅鐸の裏表(A面-B面)が異なった文様を持つことはこれまでもブログの中でご紹介してきたが、通常の展示方法では銅鐸を正面向きで見せるためどちらかの面しか見られなかった(全方向から見られる展示ケースが望ましいのだが…そういう展示ケースはマレ…また鐸身の内部は熟覧申請でもしない限り見られない)。

出展品の中には、福井県の井向1号鐸や香川県の白山銅鐸もあり、辰馬で展示されるのを3年待ったが今回ようやく見られる。しかしこの画期的な展示方法は銅鐸ファンとしては嬉しいが、遠隔地から見に行くのはたいへんになりそうだ。銅鐸を載せた回転台かなにかが時間によって回るような展示がいいのだが…それも安全を考えると難しい。それに展示数も約30…一日中かかっても見終わらないかもしれない。

辰馬考古資料館「平成22年度秋季展 銅鐸 前・後・左・右」

開催期間:平成22年10月2日(土)~11月30日(火)(開館は午前10時から午後4時30分。入館は午後4時まで。)

今年度の秋季展では、館蔵の銅鐸を2週間ごと90°回転して展示いたします。通常の展観ではなかなか見ることのない側面や反対面も見学いただけます。様々な角度から銅鐸を観察できますので、この機会にぜひご覧ください。

主な展示品
流水文銅鐸(伝 滋賀県出土 出土)
流水文銅鐸(伝 静岡県井伊谷 出土)
袈裟襷文銅鐸(香川県三木町 白山 出土)
袈裟襷文銅鐸(伝 和歌山県日高郡 出土)など 約30点(予定)

入館料:大人200円、大学生100円、高校生以下無料

休館日:月曜日(ただし10/11は開館し翌10/12を休館日といたします)

_22_0002s 各面展示期間:○○の状態というのはチラシの写真を参照
(A-B側面、右上の状態)10/2~10/17
(B面:うら、右下の状態)10/19~10/31
(B-A側面、左下の状態)11/2~11/14
(A面:おもて、左上の状態)11/16~11/30

11/6(土)13:30~15:00には寺沢薫さんの講演会もある。寺沢さんは銅鐸のA-B面の違いから弥生人のイデアに迫るという研究をされている。

「銅鐸のおもて・うら-その二元的世界観-」西宮市教育文化センター2階(西宮市川束町15-26)※事前申し込み不要

※チラシ裏面もUPしておきます。チラシはKさんに送っていただきました。

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2010年9月24日 (金)

難波洋三氏講演-特別講演会「古代はいま」 奈文研最前線

Photo 昨日、近くの図書館に行ったら下記講演会のポスターを見つけた。直前なのでもう定員かもしれないが、難波さんの講演が東京で聴ける!

奈良文化財研究所特別講演会(東京会場)のご案内

この度、下記のとおり特別講演会を開催いたしますのでお知らせいたします。

「古代はいま」  奈文研最前線

入場無料(要 事前申込)  定員:800名

【日 時】  平成22 年 9月25日(土) 10:20~16:05(9:55 開場)

【場 所】  有楽町朝日ホール(東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン 11F)
              アクセス:JR有楽町駅 中央口、銀座口/
                        東京メトロ有楽町駅 D8、D9出口

【主 催】  独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所

【後  援】    朝日新聞社  社団法人平城遷都1300年記念事業協会

【予定プログラム】
10:20~10:30 主催者挨拶
                  田辺 征夫  奈良文化財研究所長
10:35~11:15 くれないはうつろうものぞ
                  深澤 芳樹  奈良文化財研究所都城発掘調査部
11:20~12:00 銅鐸 花器として生きる
                  難波 洋三  奈良文化財研究所企画調整部
12:50~13:30 古代人の肉食の忌避という虚構
                  松井 章  奈良文化財研究所埋蔵文化財センター長
13:35~14:15 日本庭園のはじまり
                  小野 健吉  奈良文化財研究所文化遺産部長
14:30~15:10 古代遷都の真実 飛鳥宮・藤原京・平城京の謎を解き明かす
                  井上 和人  奈良文化財研究所副所長
15:20~15:55 特別講演 古代史研究と奈良文化財研究所
                  佐藤 信  東京大学教授
15:55~16:00 閉会挨拶

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2010年9月21日 (火)

江戸期の詳細な銅鐸本発見!!

Photo_2 江戸時代の有名な国学者である平田篤胤が銅鐸研究家だったことはあまり知られていない。その篤胤が著書『弘仁歴運記考』に引用した『古宝鐸記』が見つかった!

『古宝鐸記』は篤胤の『弘仁歴運記考』よりも正確に描いており、この二つの銅鐸は現在は行方不明ということなので、貴重な資料と言える。確かに現代の考古学者にも難解な流水文の特徴を的確に捉えている。

『弘仁歴運記考』は某オクでも時々出品されており、比較的安価に入手できる。奈良県吉水神社の銅鐸も『弘仁歴運記考』に載っている図から、太閤秀吉ゆかりの銅鐸とわかったもの。

江戸期の詳細な銅鐸本発見、平田篤胤が著書に引用
産経新聞 2010.8.27

銅鐸の特徴を正確に描いた江戸時代の「古宝鐸記」。右が愛知県(流水文銅鐸)、左が兵庫県で出土した銅鐸(近畿式銅鐸)

銅鐸の図や出土の経緯を記した古書が、江戸時代の国学者平田篤胤の著書「弘仁歴運記考」に引用された「古宝鐸記」だったことが奈良文化財研究所の難波洋三企画調整部長の鑑定で27日、分かった。図は銅鐸の特徴を正確に描いており、当時の考古学遺物への関心の高さを裏付け、現存しない銅鐸の研究資料としても価値が高いという。

難波部長によると、古宝鐸記は姫路藩主の侍医だった山田安貞が、現在の愛知県と兵庫県で出土した計二つの銅鐸を記録した本。ただ一部の文様が描かれておらず草稿とみられる。

書名や筆者名はなかったが、兵庫県で出土した銅鐸と同じ図と記述が弘仁歴運記考にあったため古宝鐸記と分かった。直筆か写本かは不明。2銅鐸とも現在は所在不明だが、以前とられた拓本があり、その比較から古宝鐸記は弘仁歴運記考よりも銅鐸を正確に描いていた。

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