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2011年5月 6日 (金)

橿原考古学研究所附属博物館・春季特別展「弥生の里-くらしといのり-」

Photo 橿原考古学研究所附属博物館の春季特別展でも桜ヶ丘の銅鐸などが展示されていると奈良在住の友人から聞いた。
銅鐸絵画に関する新解釈が出されており、要注目だ!

たとえば銅鐸に描かれた鹿は角がない例が多いが、絵画土器の鹿にはたいてい角が生えている。これまでは、角のある鹿=牡、角のない鹿=牝と解釈してきたが、今回の展示ではこの違いを銅鐸を使用する季節(鹿角が落ちる=冬~春先)を示しているとする。

また銅鐸に描かれた動物や昆虫は稲作にとって害虫を補食する益虫・益獣が描かれているという解釈…これまでは田んぼの近くにいる動物や虫とする解釈が一般的だった。確かにトンボやクモ、カマキリ、スッポン、カエル、蛇、魚、サギというと稲の害虫を食べてくれるし、鹿や猪は農耕にとっては害獣だから弓を持った人物に捕らえられている。

Photo_2 しかし、銅鐸には、害獣であるネズミや害鳥のスズメを補食する動物や鳥は描かれていないし、魚をくわえたサギ、カエルをくわえた蛇、魚をくわえたスッポン等々、捕食する動物たちの姿は単に害獣VS益獣という対立図式では理解できない。

私は、水田近くの動物+多産=生命力・豊穣という点から見ていたが…

今回の展示では、現在に残る様々な農耕儀礼に関わる民俗事例との比較も行われているらしい。

春季特別展「弥生の里-くらしといのり-」

開催期間:2011年4月16日(土)~6月12日(日)
休館日:月曜日 
会場:奈良県立橿原考古学研究所附属博物館 特別展示室

入館料: 大人800円(500円)、高・大学生450円(350円)、小・中学生300円(250円) 
( )は20名以上の団体料金

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