東京国立博物館-本館で銅鐸展?!
昨日まで東博・平成館 考古展示室で展示中の林銅鐸(和歌山県田辺市中芳養林平ヶ峯出土)と石井谷1号銅鐸(和歌山県有田市新堂大峯出土)を見てきた。中芳養銅鐸は渦森型・有本型の系譜を引く興味深い銅鐸だった-また後日観察所見を紹介したい。
東博の新しいHPを検索してみると、本館の2F・第1室の「日本美術のあけぼの-縄文・弥生・古墳-」のコーナーで一挙に銅鐸を9個も展示していることを知った。さながらミニ銅鐸展だ。
足守鐸は福田型銅鐸の中で最後に残った未見の1個だったが、ようやくお目にかかることができた。9個の銅鐸は通常の展示ケースではなく丸いステージに展示しているので銅鐸を側面からも観察できる。
6/7からは平成館も展示替え、今度は岡山の妹銅鐸がはじめて見られる(4年待った甲斐あり)また八尾の恩智銅鐸と共に淡路島の倭文(しとおり)銅鐸が展示される-この2つは同笵銅鐸としても有名(実は倭文鐸も初見!)。
東京国立博物館 日本美術のあけぼの-縄文・弥生・古墳-
本館 1室 2011年5月10日(火)~2011年11月6日(日)
今回は、ステージに銅鐸の各種を展示し、弥生時代の優れた金属工芸の一端を紹介します。
横帯文銅鐸 1個 伝岡山市北区足守出土 弥生時代(中期)・前2~前1世紀 徳川頼貞氏寄贈 J-10419
袈裟襷文銅鐸 1個 兵庫県神戸市東灘区渦森台出土 弥生時代(中期)・前2~前1世紀 J-23713
袈裟襷文銅鐸 1個 奈良県奈良市秋篠町出土 弥生時代・前2~前1世紀 J-37019
袈裟襷文銅鐸 1個 和歌山県みなべ町晩稲晩稲平出土 弥生時代(後期)・1~3世紀 J-20786
重文 袈裟襷文銅鐸(近畿式) 1個 滋賀県野洲市小篠原字大岩山出土 弥生時代(後期)・1~3世紀 J-827
袈裟襷文銅鐸 1個 徳島市国府町西矢野出土 弥生時代(中期)・前2~前1世紀 J-36494
袈裟襷文銅鐸 1個 和歌山県みなべ町西本庄出土 弥生時代(後期)・1~3世紀 J-8983
重文 流水文銅鐸 1個 兵庫県豊岡市気比字溝谷出土(気比2号) 弥生時代・前2~前1世紀 J-7124
流水文銅鐸 1個 島根県邑南町中野字仮屋出土 弥生時代・前2~前1世紀 J-7397
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