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2015年8月28日 (金)

総社・神明遺跡 銅鐸に「流水文」 国内4例目、全体像が判明

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岡山県古代吉備文化財センターは28日、総社市福井の神明(しんめい)遺跡で昨年9月出土した銅鐸(どうたく)について、ひもを通す上部のつり手部分・鈕(ちゅう)に「流水文」を確認したと発表した。鈕に流水文のある銅鐸は国内4例目。さらに胴体部には格子状の「袈裟襷(けさだすき)文」と三角形の「鋸歯(きょし)文」があしらわれるなど、全体像がほぼ判明した。

銅鐸は高さ31・6センチ、重さ約1・93キログラム。固着したさびのため文様が確認できない部分も多いが、流水文は鈕の外側を巡るようにS字状に施されており、一部は目視でも確認できる。

流水文は、胴体部全体に見られる岡山市・高塚遺跡の突線流水文銅鐸(国重要文化財)などで知られるが、鈕に施されたケースは希少。国内約580点の銅鐸のうち、これまでに大阪府で2点、兵庫県で1点が見つかっていただけだった。

鈕の両端が薄い形状から、年代が比較的新しい扁平(へんぺい)鈕式で、弥生時代中期後半(紀元前1世紀ごろ)に制作されたことも判明。また文様が不鮮明な上、エックス線撮影で銅鐸内部に気泡が多く見られたため、土製ではなく石製鋳型で作られたと考えられるという。

同センターの宇垣匡雅所長は「文様や形式を他地域の銅鐸と詳細に比較したい。同時期の吉備の交流関係を解明する一歩になる」と話している。銅鐸は今年5月から、奈良文化財研究所でこびり付いたさびや泥を落とす作業を進めていた。

銅鐸は9月5日午後1時から開かれる同遺跡現地説明会で公開。同8日~10月16日には同センターで展示する。問い合わせは同センター(086―293―3211)。

山陽新聞 2015年08月28日




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岡山県総社市の神明遺跡で出土した弥生時代の銅鐸のつり手部分「鈕」に、水が流れるような流水文という模様があることが3日、県古代吉備文化財センターの調査で分かった。流水文は銅鐸の本体部分に用いられる模様だが、鈕にあるのはまれで、全国で500個以上ある銅鐸のうち4例目という。.

他の3例は大阪府、兵庫県で見つかっており、発掘を担当したセンターの渡辺恵里子総括副参事は「今回のものも近畿から入手した可能性が高い。神明遺跡と近畿につながりがあったのではないか」と話した。

Sty1509030003f2センターによると、この銅鐸は昨年8月、発掘調査で見つかった。高さ約32センチ、重さ約1.9キロ。表面に付いた土やさびを取り除いたところ、流水文が見つかった。本体部分には、格子状の模様もあった。

産経フォト2015.9.3

古代吉備文化財センター 神明銅鐸
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神明銅鐸が岡山に戻ってきました!!
当初想定していたよりも泥やサビが固くこびりついていたため、クリーニング作業は難航しましたが、身の表面に田の字状の格子目文〈こうしめもん〉を施す4区袈裟襷文〈けさだすきもん〉と判明しました。身の下部と鰭〈ひれ〉には鋸歯文〈きょしもん〉もわずかに見えます。この文様構成と吊〈つ〉り手(鈕〈ちゅう〉)の形から扁平鈕式古段階〈へんぺいちゅうしきこだんかい〉に比定され、弥生時代中期後半(紀元前1世紀)に製作されたと考えられると、奈良文化財研究所 難波洋三埋蔵文化財センター長から御教示をいただきました。鰭上部に1対の飾耳〈しょくじ〉の痕跡も確認されています。これとよく似た銅鐸を県内で探すと、倉敷市種松山〈たねまつやま〉出土銅鐸や岡山市中区雄町〈おまち〉遺跡出土銅鐸があります。
 また、鈕の片面には流水文と呼ばれる曲線の文様が施されていました。鈕に流水文を施す銅鐸は大阪で2例と兵庫で1例しかない珍しいものだそうです。
 神明銅鐸は10月16日(金)まで当センター展示室でご覧いただけます。是非その目で確かめに来てください!

クリーニングされるのを楽しみにして見学…うーん文様が見えない…しかし一時間半ほど見ていると徐々に文様が見えてくるから不思議だ。

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