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2016年1月 7日 (木)

淡路島・松帆銅鐸.2個の内部から「ひも付きの舌」確認

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兵庫県教委と南あわじ市教委、奈良文化財研究所(奈文研)は7日、昨年4月に同市で見つかった松帆銅鐸(まつほどうたく)7個のうち、未調査だった2個の内部から、棒状の舌(ぜつ)がひもの一部が付着した状態で見つかったと発表した。他の2個の舌でも既にひもが確認されており、奈文研は「4個そろってひも付きの舌があったことで、銅鐸は音を鳴らす祭器という説が決定付けられた」としている。

松帆銅鐸のうち6個は大小3組の銅鐸を「入れ子」にして埋められていた。単独だった1個と、入れ子状態を現場で分離させた2個にはそれぞれ舌があったが、ひもは確認されていなかった。今回調査した2個は高さ31.8センチの銅鐸の内側に同21.3センチの銅鐸が入れられた状態で、奈文研が中に詰まった砂を除いて調査。外側の銅鐸内に長さ13.8センチ、内側の銅鐸に同7.8センチの舌があり、それぞれの舌の穴には、銅鐸内側に舌をつるすためとみられる太さ4?8ミリと同3ミリの植物繊維のひもの一部が残っていた。

銅鐸と舌が一緒に見つかる例は極めて少なく、音を鳴らす用途には異論もあったが、難波洋三・奈文研埋蔵文化財センター長は「銅鐸を埋める際に舌を外すことが一般的だったのでは」としている。

南あわじ市教委は2月9?21日、同市松帆西路の市滝川記念美術館「玉青館」で今回調査した銅鐸などを展示する。問い合わせは市埋蔵文化財調査事務所(0799・42・3849)。

毎日新聞 2016年1月7日

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兵庫県南あわじ市(淡路島)で見つかった弥生時代前期末~中期初頭(紀元前3~同2世紀)の「松帆銅鐸(まつほどうたく)」7個のうち、大小が二重の「入れ子」状態になった1組2個から新たに、植物繊維製とみられるひもの一部が見つかった。県教育委員会などが7日発表した。全国初のひもの確認例となった別の1組に続くもので、7個すべてが、音を鳴らす青銅製の舌(ぜつ、振り子)をひもでつり下げた状態で埋められた可能性が強まった。

銅鐸、つり下げて使用か? ひもの一部を初確認

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7個のうち、「入れ子」状態で内部に砂が詰まった2組計4個について、奈良文化財研究所(奈良市)が取り外し作業を進めてきた。昨年、1組(高さ約32センチと約22センチ)の鈕(ちゅう、釣り手)や舌にひもの一部や痕跡を確認。今回、残る1組(同約32センチと約21センチ)の2本の舌の穴にもひも(太さ3~8ミリ)が残っていた。

銅鐸は昨年4月、南あわじ市の会社の砂置き場で発見された。県教委は昨年11月、砂が採取された沿岸部で地中レーダーによる調査を始めたが、銅鐸の埋納場所は特定できていないという。今後、銅鐸内部の砂に混じっていた植物の葉の年代測定などを進める方針。

今回の銅鐸2個などは2月7日に南あわじ市中央公民館で開かれるシンポジウムで初公開され、9~21日に同市滝川記念美術館玉青館で展示される。

朝日 2016年1月7日

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