« 京都国立博物館 特集展示「弥生時代青銅の祀り」 | トップページ | 兵庫考古学談話会 第46回例会「弥生時代後期の銅鐸研究をめぐって(清水邦彦氏)」 »

2023年11月28日 (火)

西宮・辰馬考古資料館 12月3日で休館(建て直し)

12月3日で休館の西宮・辰馬考古資料館 「目玉資料」弥生時代の銅鐸40点を展示

Photo_20231128214601 弥生時代の祭器「銅鐸(どうたく)」37点を展示する秋季展「摂津の銅鐸と河内の銅鐸」が、西宮市松下町の辰馬考古資料館で開かれている。同館は50周年に向けた建て替え工事のため、秋季展最終日の12月3日で休館。リニューアルオープンは5年後を見込んでおり、「目玉と言える資料を並べたので休館前に見てもらえれば」と呼びかける。

同館は1978年、銘酒「白鷹」蔵元の3代目故辰馬悦蔵さんが建てた。辰馬さんが収集した土偶や銅鐸など考古品約300点のほか、初代当主と親交のあった画家・富岡鉄斎の作品約150点を所蔵している。

建て替え工事は、同館が2028年に50周年を迎えるのに合わせて実施する。鉄筋コンクリート造りの平屋を取り壊し、同じ場所に建物を新築する。阪神・淡路大震災で基礎部分が傾き、壁面や空調設備などの老朽化も進んでいたという。

秋季展では、全国各地で出土した高さ20~60センチの銅鐸を並べた。現在の大阪府茨木市や東大阪市で作られたものとされ、流れる水のような線が入った「流水文(りゅうすいもん)」や、格子状の「袈裟襷文(けさだすきもん)」の模様が見られる。鹿やイモリ、船をこぐ人を描いた「絵画銅鐸」もある。

学芸員の青木政幸さん(49)は「ぱっと見て同じような銅鐸でも、作り方や模様に細かい違いがあることに気づいてほしい」と話していた。

午前10時~午後4時半。月曜休館。一般200円。10月29日と11月25日は午前10時半と午後3時から、青木さんの展示解説がある。同館TEL0798・34・0130(地道優樹)

(神戸新聞NEXT 2023/10/17)

辰馬考古資料館が現在開催中の秋季展終了後、休館となってしまうことを知った(現在の建物は取り壊し→建て直しなので、リニューアルオープンは4-5年後になるらしい)
今回の秋季展では大型の銅鐸は少ないが、いろいろな種類の銅鐸が多数展示されている。普段は見られない銅鐸内部が観察できるように横倒し展示されているものもいくつかあった。残り一週間を切ったが是非見学をオススメします。


|

« 京都国立博物館 特集展示「弥生時代青銅の祀り」 | トップページ | 兵庫考古学談話会 第46回例会「弥生時代後期の銅鐸研究をめぐって(清水邦彦氏)」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 京都国立博物館 特集展示「弥生時代青銅の祀り」 | トップページ | 兵庫考古学談話会 第46回例会「弥生時代後期の銅鐸研究をめぐって(清水邦彦氏)」 »