1最新情報

2016年5月 1日 (日)

全国で最も新しい絵付き銅鐸片が出土、高松市天満・宮西遺跡

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高松市は、同市松縄町で弥生時代後期のものとみられる銅鐸(どうたく)の一部が見つかったと28日に発表した。表面に絵が描かれている銅鐸としては、全国で最も新しいものと考えられるという。29日から5月15日まで市歴史資料館(同市昭和町1丁目)で一般に公開する。


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高松市で見つかった破片は高さ49・5センチ、幅34・5センチ、厚さ4ミリで重さは4・1キログラム。銅鐸の最下部の破片で、元は高さ1メートルを超える大型の銅鐸だったと推測される。表面の模様などから、「突線鈕(とっせんちゅう)5Ⅱ式」と呼ばれる最も新しい種類の型式で、弥生後期に当たる約1800年前につくられたとみられる。


朝日新聞 2016/4/29

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天満・宮西遺跡 .動物の絵が描かれた銅鐸片発掘 弥生後期 /香川

 
弥生時代前期から古墳時代前期にかけての集落遺跡「天満・宮西遺跡」(高松市松縄町)で、動物の絵が描かれた銅鐸(どうたく)の破片が見つかった。弥生後期(2世紀)の銅鐸とみられ、絵が描かれた銅鐸の中では全国的にも最も新しい時期という。

市文化財課によると、銅鐸は弥生時代の終わりまでの約500年間、五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈る祭器として使われた。青銅製で近畿地方を中心に全国で約500個出土し、県内でも20個確認されている。古い型は小型のベルとしての機能があったが、次第に大型化した。

今回の銅鐸片は建設工事に伴い、3月23日に実施した発掘調査で見つかった。下部の破片とみられ、高さ約50センチ、幅約35センチ、重さ約4・1キロ。約10センチ四方に鳥か鹿のような動物の絵が描かれている。銅鐸の高さは1メートル以上と推測され、観賞用に使われた「突線鈕(とっせんちゅう)52式」と呼ばれる種類。同じ大型の銅鐸は全国で14個出土しているが、県内で見つかるのは初めて。

文化財課は「割って捨てられたとみられ、銅鐸の祭りを放棄したか、銅の素材として再利用するために搬入された可能性もある。今後の研究に重要な資料」としている。

銅鐸片は高松市歴史資料館(同市昭和町1)で15日まで一般公開中(9日は休館)。無料。

毎日新聞2016年5月3日 地方版



4高松市の友人Gさんからの情報で知った。資料館のHP見ると試掘調査で発見されたということなので、周辺にまだ他の破片が埋まっている可能性もあり、楽しみ!!
拡大画像見ると、下部横帯の鋸歯文がRとLの複合鋸歯文になっていてビックリ~徳島の矢野銅鐸も同じ鋸歯文のタイプだが、こちらはIV-5式なので、これよりも新しい型式ということになる…四国で最も新しい銅鐸になるのかもしれない。
絵画については鹿には見えない…水鳥のように見えるがいかがだろうか?銅鐸の鳥については以前ブログに少し詳しく書いたことがある

毎日新聞の方が写真が鮮明だったのでUPしました。2016/5/9
それにしてもV-2式は全国で14例とは…最後の型式だからかなり少ないんだと改めて認識。

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2016年2月 7日 (日)

淡路島の松帆銅鐸、江戸時代出土の銅鐸と同じ鋳型

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兵庫県南あわじ市(淡路島)で昨年見つかった弥生時代前期末~中期初頭(紀元前3~同2世紀)の「松帆(まつほ)銅鐸(どうたく)」7個のうちの2個と、江戸時代に近くで出土した銅鐸1個の計3個が、同じ鋳型で作られた「同笵(どうはん)」であることがわかった。これらの銅鐸の製作地や埋めた人々について探る手がかりになりそうだ。

調査している奈良文化財研究所の難波洋三・埋蔵文化財センター長が7日、市で開かれた松帆銅鐸に関するシンポジウムで明らかにした。

松帆銅鐸は昨年4月、石材セメント製造会社の砂置き場で見つかり、うち6個は大小の銅鐸が「入れ子」状態になっていた。その後の調査で、音を鳴らすための「舌(ぜつ)(振り子)」が入っていることや、つり下げるための植物繊維製とみられるひもが残っていることが、いずれも全国で初めて確認された。7個は過去4番目の大量出土数。

朝日新聞 2016年2月7日

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江戸時代に近くで出土した銅鐸1個=日光寺銅鐸中の御堂出土地

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2016年1月 7日 (木)

淡路島・松帆銅鐸.2個の内部から「ひも付きの舌」確認

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兵庫県教委と南あわじ市教委、奈良文化財研究所(奈文研)は7日、昨年4月に同市で見つかった松帆銅鐸(まつほどうたく)7個のうち、未調査だった2個の内部から、棒状の舌(ぜつ)がひもの一部が付着した状態で見つかったと発表した。他の2個の舌でも既にひもが確認されており、奈文研は「4個そろってひも付きの舌があったことで、銅鐸は音を鳴らす祭器という説が決定付けられた」としている。

松帆銅鐸のうち6個は大小3組の銅鐸を「入れ子」にして埋められていた。単独だった1個と、入れ子状態を現場で分離させた2個にはそれぞれ舌があったが、ひもは確認されていなかった。今回調査した2個は高さ31.8センチの銅鐸の内側に同21.3センチの銅鐸が入れられた状態で、奈文研が中に詰まった砂を除いて調査。外側の銅鐸内に長さ13.8センチ、内側の銅鐸に同7.8センチの舌があり、それぞれの舌の穴には、銅鐸内側に舌をつるすためとみられる太さ4?8ミリと同3ミリの植物繊維のひもの一部が残っていた。

銅鐸と舌が一緒に見つかる例は極めて少なく、音を鳴らす用途には異論もあったが、難波洋三・奈文研埋蔵文化財センター長は「銅鐸を埋める際に舌を外すことが一般的だったのでは」としている。

南あわじ市教委は2月9?21日、同市松帆西路の市滝川記念美術館「玉青館」で今回調査した銅鐸などを展示する。問い合わせは市埋蔵文化財調査事務所(0799・42・3849)。

毎日新聞 2016年1月7日

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兵庫県南あわじ市(淡路島)で見つかった弥生時代前期末~中期初頭(紀元前3~同2世紀)の「松帆銅鐸(まつほどうたく)」7個のうち、大小が二重の「入れ子」状態になった1組2個から新たに、植物繊維製とみられるひもの一部が見つかった。県教育委員会などが7日発表した。全国初のひもの確認例となった別の1組に続くもので、7個すべてが、音を鳴らす青銅製の舌(ぜつ、振り子)をひもでつり下げた状態で埋められた可能性が強まった。

銅鐸、つり下げて使用か? ひもの一部を初確認

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7個のうち、「入れ子」状態で内部に砂が詰まった2組計4個について、奈良文化財研究所(奈良市)が取り外し作業を進めてきた。昨年、1組(高さ約32センチと約22センチ)の鈕(ちゅう、釣り手)や舌にひもの一部や痕跡を確認。今回、残る1組(同約32センチと約21センチ)の2本の舌の穴にもひも(太さ3~8ミリ)が残っていた。

銅鐸は昨年4月、南あわじ市の会社の砂置き場で発見された。県教委は昨年11月、砂が採取された沿岸部で地中レーダーによる調査を始めたが、銅鐸の埋納場所は特定できていないという。今後、銅鐸内部の砂に混じっていた植物の葉の年代測定などを進める方針。

今回の銅鐸2個などは2月7日に南あわじ市中央公民館で開かれるシンポジウムで初公開され、9~21日に同市滝川記念美術館玉青館で展示される。

朝日 2016年1月7日

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2015年8月14日 (金)

銅鐸、つり下げて使用か? ひもの一部を初確認 淡路島

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兵庫県南あわじ市(淡路島)で見つかった弥生時代前期末~中期初頭(紀元前3~同2世紀)の「松帆(まつほ)銅鐸(どうたく)」の内部から、植物の繊維製とみられるひもの一部が確認された。県教育委員会などが発表した。銅鐸を木の枝などにつり下げたり、音を鳴らすための青銅製の舌(ぜつ、振り子)を銅鐸上部に開いた穴などからつるしたりしたものとみられる。銅鐸のひもが見つかるのは全国初で、謎の多い銅鐸の使用法の解明や年代測定につながりそうだ。

淡路島で発見の銅鐸内部に「舌」4本 全国で初めて確認

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見つかった7個の銅鐸のうち、大小が二重の「入れ子」状態になって内部に砂が詰まった2組計4個について、奈良文化財研究所(奈文研)がCTスキャンで内部を透視しながら取り外し作業を進めている。1組2個(高さ約32センチと約23センチ)の砂を除去したところ、いずれの鈕(ちゅう、釣り手)にもひもの一部やひもを何条にも35


巻き付けた痕跡が見つかり、舌(長さ約13センチと約8センチ)先端の穴にひもの一部が通っていた。砂中に腐食したひもとみられる有機物もあった。銅イオンに抗菌作用があるため腐食しなかったらしい。

ひもは複数種あり、大きい銅鐸の鈕と舌の部分は植物繊維の束をより合わせた「よりひも」(太さ約2ミリ)、小さい銅鐸の舌は繊維を編んで作る「組みひも」(同約4ミリ)だった。

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また、両方の銅鐸内部にイネ科の植物のものとみられる葉が付着していた。埋める際に混入したらしい。

奈文研の難波(なんば)洋三・埋蔵文化財センター長は「銅鐸は直接手に持って揺り鳴らしたという説もあったが、何かにつり下げて鳴らしていたことがはっきりした」という。奈文研は今後、繊維の分析のほか、ひもや葉の一部の放射性炭素年代測定をして銅鐸の使用・埋納時期を調べる。もう1組も慎重に取り外す方針。

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兵庫県の弥生時代に詳しい森岡秀人・奈良県立橿原考古学研究所共同研究員は「舌を外し、鈕や(本体から張り出した装飾部分の)鰭(ひれ)を垂直にした姿勢で埋めるという銅鐸埋納の『不文律』から、松帆銅鐸は外れている。そうした不文律が徹底される前の最古の様相を示している可能性がより高まった」と指摘する。

銅鐸を研究している春成秀爾(はるなりひでじ)・国立歴史民俗博物館名誉教授は「銅鐸が作られた時期は鋳型などから推定されていたが、今回の発見で、ひもからは銅鐸が使われた時期、植物の葉からは埋められた時期が放射性炭素年代測定で絞り込めるのでは」と期待する。

最古級のものを含む3個の実物、入れ子状の2組のCTスキャン画像やひもなどの写真パネルが16日まで、南あわじ市の滝川記念美術館で展示されている。無料。(編集委員・今井邦彦、赤井陽介)

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〈松帆銅鐸〉 高さ約21~32センチ、重さ約1~2キロ(一部は不明)の青銅製。4月に石材セメント製造会社の砂置き場で見つかった。元々埋納されていた沿岸部から運ばれたとみられる。鈕の分類によると、1個は全国で約530個確認されている銅鐸のうち11個しか見つかっていない「菱環(りょうかん)鈕式」(弥生前期)で、6個は「外縁付(がいえんつき)鈕式」(弥生中期)。7個は、島根県・加茂岩倉遺跡(39個)、滋賀県・大岩山(24個)、神戸市・桜ケ丘遺跡(14個)に次ぐ過去4番目の大量出土数。舌が入った状態で銅鐸が確認されたのは全国で初めて。

朝日2015年8月14日

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2015年8月12日 (水)

植物繊維ひも初発見 本体と音を鳴らす舌を結んだか 具体的使い方わかる

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兵庫県南あわじ市で見つかった弥生時代中期の銅鐸(どうたく)7個のうち、大きい銅鐸に小さい銅鐸をはめ込んだ「入れ子」の銅鐸1組2個を取り外して調査した結果、大小の銅鐸のつり手にあたる「鈕(ちゅう)」と、内部につり下げて打ち鳴らす棒「舌(ぜつ)」にひもやその跡が残っていることが分かり、県教委などが12日、発表した。銅鐸や舌からひも自体が見つかったのは初めて。

調査を行った奈良文化財研究所埋蔵文化財センターの難波洋三センター長は「銅鐸の鳴らし方など具体的な使い方を知る上で貴重な発見」と話している。

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同研究所が7月に調査を実施した。内部の砂を除去した上で入れ子状態の銅鐸を取り外して調べた結果、大きい銅鐸の鈕に、植物性繊維でよられた直径約2ミリのひもと、ひもの繊維片を確認した。

それぞれ左右逆の方向によられていることから、複数のひもが巻き付けられていたとみられる。小さい銅鐸にもひもの跡が残っていた。

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また、大きい銅鐸の舌の穴には直径約5ミリのひもが通され、銅鐸と結ばれて固定されていた。小さい銅鐸の舌からも直径約4ミリのひもが穴に通った状態で見つかった。

青銅製の銅鐸から防腐作用を持つ銅イオンが溶け出し、ひもの腐食を防いだことが今回の発見につながったと考えられるという。

銅鐸内部からはススキなどとみられる植物の葉も見つかった。難波センター長は「放射性炭素年代測定を行い、ひもや植物の年代を突き止めることで、銅鐸を埋めた時期をめぐる謎が解決する可能性がある」としている。

同研究所では、入れ子状態で出土したもう一組の銅鐸についても作業を検討する。

今回の発見を受け、出土した銅鐸を展示中の南あわじ市の滝川記念美術館「玉青館」では、16日までひもの写真パネルを追加展示する。問い合わせは同館((電)0799・36・2314)。

産経WEST 2015.8.12

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2015年6月26日 (金)

銅鐸内に「舌」4本発見 CTで収納状態初確認 南あわじ「松帆銅鐸」

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兵庫県南あわじ市で出土した弥生時代前期末~中期前半の「松帆銅鐸」7個のうち、大型に小型をはめ込んだ「入れ子」状態にある2組4個から、音を鳴らす振り子「舌」4本が見つかった、と兵庫県教育委員会などが26日、発表した。奈良文化財研究所(奈良市)でのコンピューター断層撮影(CT)スキャンで判明。舌を銅鐸内に納めた状態も初めて分かった。謎が多い銅鐸の使い方などを解明する極めて貴重な資料になる。

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松帆銅鐸は、今年4月に玉砂利製造販売会社の加工場や砂置き場で発見され、内部に砂が詰まったまま回収した2組4個をCTで調べた。既に発見された舌3本を合わせ、7個全てに舌があったことになる。

1b_08155964新たに見つかった舌は、それぞれセットとなる銅鐸内にあり、同研究所の難波洋三・埋蔵文化財センター長は「舌をひもで取り付けた使用状態のまま、入れ子にして埋めた可能性が高い」と推測する。舌は青銅製とみられ、打ち鳴らしたことによる摩滅も確認できた。

【舌(ぜつ)】祭器である銅鐸内につり下げられた青銅製の棒で、開口部付近の環状突起(突帯)に当たることで音を鳴らす。青銅のやじりの転用や石製のものもある。国内の出土例は少なく、青銅製は約10個。大型で飾り立てた弥生後期の銅鐸には、突帯の摩滅がなく、舌がなかったと推測されるものもある。

写真上:コンピューター断層撮影を実施した銅鐸2組の3次元画像。入れ子の外側と内側の銅鐸内に棒状の舌(彩色部分)がある(奈良文化財研究所提供)

写真中:CTスキャン分析を受けた松帆銅鐸の3・4号銅鐸(左)と6・7号銅鐸(右)

写真下:松帆銅鐸の3・4号銅鐸(左)と6・7号銅鐸(右)の入れ子状態


神戸新聞 2015/6/26

動画もあり。

舌が舞の近くにある件については、動画で難波さんが説明している。可能性としては、入れ子にした時に舌を奥に押し込んだことなどが想定されるそうだ。確かにこの位置では内面突帯に当たらず、キレイな音は出ない。

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2015年5月19日 (火)

淡路島で銅鐸7個「数十年に一度の大発見」 土砂選別作業がきっかけ

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兵庫県南あわじ市の玉砂利製造会社の砂山から、祭祀(さいし)などに使われたとされる銅鐸(どうたく)が7個見つかり19日、県教委が発表した。紀元前3~2世紀(弥生時代前期末~中期初頭)に鋳造された古式の銅鐸で、多数確認例では加茂岩倉遺跡(島根県雲南市)の39個、大岩山遺跡(滋賀県野洲市)の24個、桜ケ丘遺跡(神戸市)の14個に次ぐ4番目。専門家は「数十年に一度の大発見」としており、謎の多い初期銅鐸を解明する史料になりそうだ。

銅鐸7個の大きさは高さ31・8~22・4センチ。底幅18・5~12・8センチ。3組6個は加茂岩倉遺跡と同様に、大きな銅鐸に小さな銅鐸を入れ込む「入れ子」の状態で、埋納状態を復元する手がかりになるという。また、1個は菱環鈕(りょうかんちゅう)式と呼ばれる最古型式で、11例しか確認されていない。残る6個は外縁付(がいえんつき)鈕式という2番目に古いタイプだった。

3個からは、銅鐸の内側に取り付け、打ち鳴らすための「舌(ぜつ)」と呼ばれる青銅製の棒(長さ約13~8センチ)も3本確認された。青銅の舌が銅鐸と同時に見つかったのは珍しい。舌は摩滅しており、実際に鳴らされたことを裏付けている。

今後、奈良文化財研究所で型式や模様などを詳しく調べる。

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銅鐸は4月、玉砂利製造会社の砂山から見つかった。土砂は同市西部の松帆(まつほ)地区を中心に約10年前から集められていたというが、正確な出土地は不明。7個は松帆銅鐸と名付けられた。県教委は今後、銅鐸の公開も検討する。

銅鐸研究の第一人者、難波洋三・奈良文化財研究所埋蔵文化財センター長の話「数十年に一度の大発見。古式の銅鐸である上、『舌』を伴っているのも珍しく興味深い。埋納の際、鳴らす機能を奪うため舌を外すと考えていたが、淡路は例外だったようだ」

産経WEST 2015.5.19

NHKの夕方のニュース見ていて知ったが、淡路からというのを聞いてそれほどの驚きはなかった。出土地周辺からは以前から青銅器の出土が多く、江戸時代の中御堂の銅鐸(8個出土ともいわれる)や古津呂の銅剣出土(14本)など前から注目していた地域だったからだ。

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2015年2月11日 (水)

神戸の国宝銅鐸、鋳型と一致 大阪・東奈良遺跡で製作か

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1964年に神戸市で見つかった「桜ケ丘12号銅鐸」(弥生時代中期、国宝)と、大阪府茨木市の東奈良遺跡で出土した「第1号流水文銅鐸鋳型」(重要文化財)の大きさや形状がほぼ一致することが11日、銅鐸を所蔵する神戸市立博物館への取材で分かった。

 博物館の橋詰清孝学芸員によると、12号銅鐸のレプリカを製作、東奈良遺跡の鋳型のレプリカにはめ込むと一致した。青銅器製作の一大拠点とされる東奈良遺跡で作られた可能性があり、銅鐸の流通を解明する手掛かりとして注目されそうだ。

 12号鐸は高さ31センチ、重さ約2・6キロ。鋳型に彫られた銅鐸の型は高さ約31~32センチとほぼ同じで、本体の曲線部分なども一致した。しかし、本体と鋳型の模様は異なっており、この鋳型から12号鐸が作られた可能性は低い。橋詰学芸員は「鋳型を作る際、大きさや形にある程度の規格があり、模様だけ変えていたのではないか」と指摘する。

 12号鐸は、表面のさびなどで模様がほとんど分からなかったため、博物館が九州国立博物館と共同で3次元計測により模様の分析を進めていた。その結果、表面を4区画に分け、渦巻きや同心円状の模様を配置していたことが判明した。

 博物館は11日、青銅製銅鐸を鋳造する実験も実施、当時の姿がよみがえった。

 12号鐸は、神戸市の六甲山麓で他の13個の銅鐸や7本の銅戈と一緒に見つかり、一括して国宝指定された。東奈良遺跡では、鋳型や青銅器製作に関連する道具などの遺物が多数出土している。

神戸新聞 2015/2/11

以前のブログで摂津系の銅鐸であろうと推定されていた12号鐸、2/11の鋳造実験を受けての記事だが、東奈良の1号鋳型と同寸法だったというのは驚き。東奈良鋳型では同様の事例が他にも指摘されている。

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2014年9月10日 (水)

総社・神明遺跡で銅鐸出土 岡山県内 発掘調査で25年ぶり

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発掘調査中の総社市福井、神明(しんめい)遺跡で、弥生時代中期(約2200年前)の銅鐸(どうたく)が見つかった。岡山県古代吉備文化財センターが10日、発表した。発掘調査で銅鐸が出土するのは全国でも珍しく、県内では25年ぶり2例目。これまで謎が多いとされてきた埋め方や年代の特定につながる貴重な発見という。

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銅鐸は高さ約30センチ、裾部の長径15センチ。8月21日に見つかった。地下約20センチのところに、側面のひだ・鰭(ひれ)を上下にして横たわっていた。弥生中期後半~後期のムラの端に位置する。

銅鐸は弥生時代を代表する青銅器の一つで、祭祀(さいし)に使用されたとされる。上部のひもを通すつり手部分・鈕(ちゅう)の形から製作年代が四つに分類され、今回のものは2番目に古い外縁(がいえん)付鈕式と推定される。

銅鐸の下の土層の住居跡や土器片から、埋納されたのは同時代後期初めごろ(約2000年前)とみられる。文様はまだよく分かっていない。

銅鐸の出土は全国では約570例(岡山県内は今回が24例目)あるが、発掘調査での出土は今回を含めても20例のみ。掘削工事などで偶然見つかることがほとんどで、埋められた年代や埋め方が分からないことが多い。

弘田和司・同センター調査第3課長は「全く想定していなかった発見。他の例との比較や時期の特定を急ぎ、弥生時代の祭祀を解明したい」と話す。

同遺跡は国道180号改築工事に伴い同センターが今春から約6800平方メートルを調査している。

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■埋納議論に進展も

難波洋三・奈良文化財研究所埋蔵文化財センター長の話  銅鐸の埋納は祭祀の度に掘り返された説と、ある時期に一斉に埋められたという説があるが、神明遺跡の銅鐸の埋納時期が特定されることによって、議論が進展する可能性がある。文様の有無、製作地がどこかなど、これからの調査に期待の持てる面白い資料だ。

銅鐸は13日午後1時から同市中区古京町、三木記念ホールで同センターが開くシンポジウム「3世紀の吉備を読み解く」会場で公開。20日午後1時からは現地説明会を実施する。問い合わせは同センター(086―293―3211)。

山陽新聞 2014年09月10日

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県教育委員会は10日、総社市の神明遺跡(同市福井)から、約2200年前の弥生時代中期につくられたとみられる青銅製銅鐸が見つかったと発表した。時代背景がはっきり特定できる発掘調査で出土したのは全国で20例目。現状では表面の文様が判別できないが、今後は文様の特徴を突き止め、銅鐸の主生産地である近畿地方との関連を調べていくとした。

発掘調査は、国道180号(総社・一宮バイパス)の工事のため、今年4月~来年3月まで実施中。神明遺跡は高梁川支流の堤防に立地しており、弥生時代後半期から奈良時代にかけての住居跡や土器棺、土坑などが多数出土している。

銅鐸は先月21日、深さ約30センチの埋納坑からバケツを横倒しにしたような状態で見つかった。発掘された地層は一緒に見つかった土器などから弥生時代中期末~後期初め(約2千年前)とみられる。高さ約30センチ、幅15センチ、奥行き10センチ。上部に直径数センチの「鈕孔(ちゅうこう)」があることから「外縁付紐式」と呼ばれる古い段階のもので、製作されたのは埋められた時代より約200年古い弥生時代中期と想定されるという。

県内では平成元年に岡山市北区の高塚遺跡で見つかって以来25年ぶり、24例目の発掘。全国では約570例が発掘されているが、田畑の開墾などで偶然見つかるケースがほとんどで、今回のように時代が特定される発掘調査で見つかったのは19例しかないという。

県古代吉備文化財センターは「全国的に希少な埋納状況を確認できる発掘であり、周辺の土器の状況などから、銅鐸を祭器として使用したマツリのありかたなどを考えるうえで重要な史料になる」としている。

20日午後1時から、現地説明会を開催する。

産経新聞 2014.9.11

岡山県総社市の集落跡の神明遺跡で弥生時代中期(紀元前2世紀ごろ)の銅鐸1個が出土し、県古代吉備文化財センターが10日、発表した。発掘調査で見つかるのは珍しく、同センターの光永真一参事は「埋め方や時期に加え、集落のどの位置に埋められたかまで調査できる」と話している。

同センターによると、銅鐸は高さ約30センチ、幅約15センチ。外縁付鈕式と呼ばれるタイプで、8月21日に見つかった。銅鐸は時代が新しいほど、つり手部分が次第に薄くなることから大きく4段階に分けられ、外縁付鈕式は2番目に古いタイプ。銅鐸の中では小型といい、祭りの際に鳴らすなどしたとみられる。

四国新聞 2014/09/10

プレス発表資料
総社市神明遺跡における銅鐸の出土について

9/20の現説に駆けつけてみたところ…500人を越す見学者!この地域の現説では最高の人出らしく関心の高さがわかる。特に出土した銅鐸が見られる小屋は黒山の人だかり状態で銅鐸がほとんど見られなかった。といっても今回の銅鐸砂がべっとりついて文様がさっぱり見られない。説明の方の話によると、袈裟襷文らしいが…そうすると大きさ・フォルム的に種松山鐸(倉敷考古館)辺りが近い感じがする。

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2014年6月18日 (水)

奈良・大淀町・民家で保存の銅鐸発見

Photo久しぶりに銅鐸発見のニュース…といっても民家で保存されていたものが見いだされたというケース。場所は奈良県大淀町、もう少しで吉野という吉野川上流沿い。先日発刊された纒向学研究センターの研究紀要『纒向学研究』第2号に報告が掲載されているのを高松の友人Gさんが教えてくれて知った…(情報“索敵”能力落ちてるな~)


検索してみると、新聞記事も出てきている~どんな銅鐸かと楽しみにしていたが、なんと横帯分割型ではないか~?! このタイプは瀬戸内渦巻き派としてこのブログでも度々紹介してきたが、奈良県では初めての発見になる!!

Photo_2もう一つは舌と共にそれを吊す鎖(リング)が発見されていることが注目される。
※mixiの銅鐸コミュ読むと、兵庫県考古博の石野館長の談話として、この鎖は火事で焼けて今は残っておらず、この写真は以前のものらしい




Photo_3記事中で難波さんも指摘されているが、舌の共伴や出土はあっても(写真は鳥取県泊銅鐸)このような鎖は初例。






Photo_4有環銅鐸(写真は神戸市渦森銅鐸内面)というのもあるが、新発見銅鐸にこのリングを吊す環が作り付けられているかどうかは、記事中に記述がないので不明…

『纒向学研究』第2号は桜井市埋文センターで購入可能、1号はセンターのHPでDLできるが2号はまだ。友人はコピーを送ってくれると言ったが、まだ送って来ない…買った方が早そうだ

纒向学研究センター研究紀要『纒向学研究』第2号 800円/1冊
纒向学研究センターHP…現在は1号しかDLできない


瀬戸内の銅鐸が奈良に 紀の川ルートで伝わる?佐賀新聞20140607
奈良県大淀町出土とみられ同町の民家に所蔵されていた弥生時代中期ごろの銅鐸が、瀬戸内東部での出土例が多い「横帯分割型」と呼ばれるタイプであることが桜井市纒向学研究センターの調査で分かった。

横帯分割型は、斜めの格子文様と渦巻き文様が上下セットで横帯として配置されているのが特徴。神戸市の「生駒出土袈裟襷文銅鐸」など、これまでに和歌山や岡山、香川、徳島など瀬戸内東部で10例ほど出土しているが、奈良で見つかるのは初めて。同センターは「紀伊水道に注ぐ紀の川をさかのぼり伝わったのではないか」とみている。

銅鐸は一部が欠けており、高さ約37・5センチ、最大幅約27センチ。2009年にセンターが民家で保管されているのを知り、調査していた。外側に付着していた砂は付近の土壌組成と一致し、出土地は大淀町とみられる。

銅鐸に詳しい奈良文化財研究所の難波洋三埋蔵文化財センター長によると、複雑な渦巻きを絡み合わせて一単位とするなど文様デザインが凝っており、当時、複数あった製造工房の中でも高度な技術を持つ集団の作とみられる。

銅鐸とともに、内部につるして音を鳴らすために使ったとみられる円筒形の銅製品も見つかった。長さは約10センチで、六つのリングが連なった長さ約15センチの鎖と連結。銅鐸と同時期のものかは不明だが、難波センター長は「リングは弥生時代の出土例がなく、興味深い」と注目している。

詳細は「纒向学研究」第2号で報告されている。


産経ニュース(20140528)
朝日新聞(20140603)

紀ノ川ルートで伝わる…とか、またまた想像説が紹介されているが、単純な分布論からの類推だろう(正確には和歌山での横帯分割型の出土は大英博物館蔵の吉里銅鐸だけ)。むしろ奈良県域で横帯分割型が発見されたことが重要で、最近の後期近畿式の破砕銅鐸片出土が相次いでいることとも合わせて、奈良県での銅鐸祭祀が弥生終末まで継続していたことを示唆するミッシングリングと捉えたい…

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